起業時は1年以上売上が0だった!NewsPicks運営の株式会社ユーザベースが上場!
企業・業界分析ツール「SPEEDA」やニュースプラットフォームの「NewsPicks」を運営する株式会社ユーザベースが上場承認されました。
■東京証券取引所マザーズ市場への新規上場承認に関するお知らせ
公募株式数は736,300株、時価総額は177億円となっています。
上場後は時価総額は150〜250億ぐらいかなと思いますが、フィンテック銘柄の要素をあるので、なんらかで高騰する可能性はあるかもしれないですね。
起業してから1年以上売上が0だった
最初のサービスだった「SPEEDA」は起業から1年かかったようでそのエピソードがなかなか(笑)
前職の同僚の新野と一緒に「SPEEDA」を軸とした事業構想を固め、起業しようと考えましたが、我々は技術がわからない。
そこで、高校時代の友人 であり、当時アビームコンサルティングでデータベースエンジニアを務めていた稲垣裕介(現・取締役COO)に相談してみました。
すると、「Webのシステ ムを作ったことはないけれど、プログラミングには自信があるし、勉強すればJavaならすぐ習得できる。最悪、自分一人でも何とかなるよ」との答え。それ は頼もしい、じゃあ3人でやろうぜ!と会社を立ち上げたんです。でも、1カ月経っても、何もでき上がって来ない。ジリジリしながら稲垣に聞いてみたら、
「ごめん、やっぱり俺にはできない」
と。ええー!?です よ。私の前職はコンサルティングファームなので、事業計画を練るのは得意なはずだったのですが、いざ自分が起業してみたら、わずか1カ月でつまずくなん て…予想もしませんでした。
via 【20代の不格好経験】起業後にサービス開発担当者が「自分には作れない」と白旗。売り上げゼロの状態で一から技術者探しに奔走~ユーザベース代表 梅田優祐さん - リクナビNEXTジャーナル
これはええー!?ですよねw
そこで技術者を探すわけですが、そこで1人のエンジニアと出会うことになります。
「異能」な東京工業大生が「SPEEDA」を1人で作り上げる
そんなぶん投げた稲垣さんの人脈で出会ったのが東京工業大生だった竹内秀行氏。
条件面は、ピッタリ。しかし、第一印象がとにかく怪しかったんです。
最初の面談の場に、彼は作務衣を着て、ゲタを鳴らして現れました。そして、 私と話している最中、なぜかずっと斜め上を見ている(笑)。
「この会社の命運を彼に託して、本当に大丈夫なのか…?」と不安になりました。でも、彼が言っ た一言で、腹をくくりました。
「面白そうなサービスなので、あなた方を助けてあげます。今はオカネはいらないので、もしこの事業がうまくいったらそのとき にください」。
学生に「助けてあげる」と言われたことには若干引っかかりましたが(笑)、お金は後でいいと言うし、他に選択肢はない。お願いします!と頭を下げました。
が、彼は自由人過ぎて、進捗が見えてこないということで、梅田さんは縛ろうとするのですが、縛れば縛るほど、パフォーマンスは落ちていったそうです。
そこで梅田さんは思い切って自由にさせてみたところ、パフォーマンスは上がり、予想していたクオリティを大幅に上回るものができたとか。
そして「SPEEDA」がリリースされ、その後ユーザーベースの顔ともなる「NewsPicks」がリリースされることになります。
ちなみにNewsPicksは梅田さんが「気軽に専門家の意見が聞けるサービスを作りたいんだけど」と竹内は言われたが「予算は無い」と言われ(笑)、そこから竹内さんがサーバーサイド全般を1人で作りあげたそうです。凄いわ。
そんな竹内さんはTechCrunch Tokyo 2014の「CTOオブ・ザ・イヤー」にも選ばれています。
超新塾の梅田さんとのインタビュー動画
この動画でも色々エピソードなどが聞けます。
今後の成長のカギは「SPEEDA」の海外展開と「NewsPicks」の有料会員の積み上げでしょうね。
自分もDMMの亀山さんやホリエモンの記事など、良質な記事が有料なので有料会員になっていますが、NewsPicksには今後も良質な記事を提供してもらい、成長していってもらいたいですね。