ドコモがついにキャッシュバックを廃止、日本製のスマホはXperiaだけになるかもしれない
来年からのスマホ販売が色々変わるかもしれない。
ドコモが他社からの乗りかえ(MNP)時のキャッシュバックによる販売に関して、乗りかえるユーザーだけが優遇となり、他が不公平になるということで、キャッシュバックを廃止する方針を固めたとNHKが報じています。
実質0円での販売に関しても一部見直しを検討しているようです。
ソフトバンクとKDDIは検討中。
キャッシュバック廃止のメリット
他社のキャリアに乗りかえる場合、現在は過剰なまでのキャッシュバックが発生していますが、そもそもそのキャッシュバックの元手はそのキャリアの利用者の通信料金からなんです。
つまり、継続して使っているユーザーが高い通信料払って負担しているということで、不公平な状態でした。
キャッシュバックが無くなることで、通信料金の値下げが期待されます。
総務省は中古携帯市場の拡大策も検討へ
総務省は各キャリアに対して現在携帯電話の料金引き下げを指示していますが、キャッシュバックなどに廃止により中古携帯市場の拡大策も検討していくとのこと。
大手通信各社が多額のキャッシュバックや、スマートフォンの端末の料金を実質0円などとうたう販売方法を見直した場合、実質的に端末の購入価格が値上がりすることになり買い替えが進まなくなるという指摘が出ています。
このため総務省の有識者会議は利用者の選択肢を増やそうと、16日に取りまとめる報告の中で、いわゆる「格安スマホ」の利用者を増やす対策に加え、中古のスマートフォンの市場拡大が必要だとする提言を盛り込むことになりました。
これを受けて政府は、中古市場の拡大に向けた支援策の具体的な内容を検討することになります。
ただ、実質0円がなくなった場合、端末に対する支払い金額は今までより上がることになり、新品のスマホ市場だけでなく、結果的に中古市場に影響が出てくる可能性があり、自分も石川さんとほぼ同じ意見です。
実質0円がなくなって、販売価格があがることで中古市場が注目されるのは間違いないけど、一方で新品の端末が売れなくなることで、中古市場に端末が流通しなくなる恐れがある。結果、中古端末も値上がりする可能性が出てきそう。
— 石川 温 (@iskw226) 2015, 12月 15
日本のスマホメーカーは生き残れるのか?
新品の端末が今回の施策で売れなくなり、リリースサイクルの流れがどんどん悪くなってくれば、今でも厳しいのに今後各メーカーが撤退もしくは、フラッグシップ機が減り、もう安い端末しか作らないというか作れない状況になっていくかもしれません。
極端な話、日本製のAndroid端末はXperiaぐらいしか生き残ってない、なんてことが今後起こりえるかもしれません。
iPhoneも新機種への買い替えが鈍るかもしれないですねえ。
後は各キャリアがキャッシュバックなどを廃止することで、どこまで料金を値下げしてくるか。
下手すると値下げ幅は小さくて、結果的にキャッシュバックや実質0円があった時のほうが良かったということに成りかねないですね。
追記
政府の有識者会議の報告書によると月額5千円以下を目安で検討すべきと明記したようです。
5千円以下なら結局一番上のプランはぴったり5千円ぐらいにもってきて、端末の実質0円もなくなればたいして変わらないかむしろ負担増になるのでは。
値下げを口実に今後は無駄なオプションがさらに増えて付けられたりとか、サービス改悪になりそうな気がしますね。